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滑稽噺江戸・上方落語

崇徳院

すとくいん上方由来。江戸でも演じられる

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あらすじ

大店の若旦那が、茶店で見かけた娘に一目惚れして恋の病で寝込んでしまう。手がかりは、娘が残した崇徳院の和歌の上の句だけ。出入りの熊五郎は『三日以内に娘を探し出せ』と主人に命じられ、この一句だけを頼りに町じゅうを駆け回る。

ここが聴きどころ

手がかりの和歌『瀬をはやみ岩にせかるる滝川の』を連呼しながら、床屋や銭湯を駆けめぐる熊さんのテンポと勢いが最大の見せどころ。若旦那の一途な恋患いと、上方落語らしい賑やかな畳みかけが楽しい一席です。

オチ(サゲ)の型

地口(じぐち)オチ=言葉遊びで結ぶ型の代表格。全編の鍵となる崇徳院の一首『瀬をはやみ…われても末に逢はむとぞ思ふ』の下の句を、クライマックスの“ある出来事”に掛けて鮮やかに落とします。熊さんが句を連呼しながら町を駆け回る疾走感と、最後の一言が一本の線でつながる構成が聴きどころです。

▼ サゲ(オチ)を見る ※ネタバレ注意

サゲは地口オチ。探し人どうしがはち合わせして床屋(建具屋の場合も)の鏡を割ってしまい、その弁償をめぐって、崇徳院の歌の下の句『われても末に逢はむとぞ思ふ』に音を掛けて落とします。演者により割れる物や見立てが変わります。

意味・元ネタ・豆知識

外題の崇徳院は第七十五代・崇徳天皇のこと。物語の鍵になるのは百人一首七十七番『瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ』で、“今は分かれても、いつかきっと結ばれたい”という恋の歌です。上方落語が本家で、桂米朝らの十八番として知られ、のちに江戸へも移されました。同じ上方の滑稽噺『ちりとてちん』とともに人気の高い演目です。

代表的な演者

#上方由来 #恋わずらい #百人一首

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